数百年前の器で味わうお料理に感動 『天ぷら 松』
旅行で京都に来たのは数回あるけれど、京都らしい食事をした事が今まではなかったような気がします。そんな事を友人は覚えていてくれたようで、今回とっておきのお店に連れて行ってもらいました。
お店に着くと赤ちょうちん♪
『天ぷら松』と書いてあります。
天ぷらとは書いてありますが、天ぷらメインではないのよと友人が一言。
期待が高まります。
すごく古い建物をずっと大切にされていて、この雰囲気の中でお食事できるなんてタイムスリップして昔の時代に行ったような気持ちになります。昔だったら着物来て、人力車にでも乗ってお店の前に着く。そんな事を想像させてくれるお店です。
さて、名前を告げると二階の個室へ案内されました。
今日の宴の始まりです。
初めのお料理から感動です。
秋を感じる稲穂とお料理が盛られている器の素晴らしい事。
青じそのシャーベットにすっぽんの煮こごり、鯖寿司です。
お話をしている間に、生きたアユをガラスの鉢に入れて説明に来られ
後でこちがらお料理されるんだそうです。
そしてお料理されたアユさんはこちらです。
アユの卵を出汁と合わせて餡にしたものがかかっております。
素晴らしい出汁餡とサクサクのアユは頭からカップリ食べれます。
すばらしく美味しい(*^。^*)
こちらの器は魯山人とおっしゃられていました。
芸術に疎い私でも、これがどれだけすごい事か理解できます。
食べる手も自然と器に目を奪われ止まってしまいます。
またまた素晴らしい器にお料理が美しく盛られてきました。
何のお魚だったかしら。焼き物です。
この器も素晴らしいです。
次はお造りです。トロはすーーっと口の中で溶けました。
うぅーー。もう美味しすぎです。
土瓶蒸しです♪
こんなに松茸がふんだんに入った土瓶蒸しは初めてです。
香りがとっても良くて涙でそうです。ゴロッゴロ松茸が入っています。
季節を感じさせてくれる趣向に目を奪われます。
籠の中は何かしら♪
あらー♪贅沢にも雲丹を存分に楽しむことのできるおうどんです♪
雲丹甘ーい。
お料理はまだまだ続きます。
もうそろそろお腹がいっぱいになってきましたが美味しいものが続くのでまだまだ楽しみです。
次は北海道の天然舞茸を使ったお料理で、普通スーパーで見る舞茸とは違って色も濃くて大きくて驚きました。
その舞茸をペースト状にしたグラタンのようなお料理です。
舞茸の味がとても濃く、海老、銀杏とよい相性です。
今度は蟹です。
雄の蟹と雌の蟹を左右に分け両方それぞれの特徴にあった調理で出してくれました。
すごいですね。それぞれの良さを分かっていないと出来ない調理法です。
どちらも本当に美味しい。
そして天ぷら松さんの天ぷら登場です♪
もうこのころになるとかなりお腹がパンパン。
鱧と玉ねぎの天ぷらです♪
お料理最後はうなぎのお雑炊です♪
お出汁が本当に美味しいのでお腹がいっぱいでもついつい食べちゃいました。
お友達の旦那様はちょっと物足りなかったのか追加で素麺を注文。
この素麺の出汁は鮎の骨からとった出汁ということで、お出汁だけ少し頂きましたが
濃くがあるというのかしら普通のあっさりしたお出汁とは違います。
氷の器もとても素晴らしいです。
デザートはほうじ茶のアイスです。
ほっとするお味です♪
すべてを食べ終え、器に感動し、接客の良さに感動し、お料理の美味しさと素晴らしい創作性に感動しました。
こんなに素晴らしいお店に連れてきてくれて本当友達感謝です。
本当に素晴らしいお料理でした。
京都に行ったら天ぷら松！
必ず寄りたくなるお店です。
